よってがっしょリフォーム|リフォームの基礎知識 -珪藻土-
エコロジーな天然素材として一躍脚光を浴びている「珪藻土」は、植物性プランクトンが海底や湖底に堆積してできた多孔質な土(セラミックの一種)です。
珪藻土とは
珪藻土とは、化石になった「珪藻」が長年海底や湖底に堆積してできた粘土状の泥土のこと。
珪藻は単細胞のプランクトンで、その名の通り、藻類の一種で、それが土になったものが珪藻土と言います。よく見られるのが川底などで魚が底の岩についた藻を食べていますが、あの中にも珪藻がたくさん含まれています。
珪藻土の「珪」とは珪酸、ガラス質のことで、珪藻は単細胞生物ですが、身体が珪酸質のガラスの殻に被われているのです。 目に見えないほど小さい植物なのに化石化しやすいのは、この硬い殻のおかげなのです。 この殻に珪藻が含まれるため、化石になり泥土になっても、その表面や内部に無数のミクロの穴が開いているのが珪藻土特有の性質なのです。
ミクロの穴が無数に開いているというと、炭を思い出しますが、炭もその無数の穴があるのでさまざまな臭いや物質を吸着する性質があり、水質を改善や脱臭に用いられています。
珪藻土にも、無数の穴の力でさまざまな臭いや水分を吸着する力が備わっています。しかも土なので、炭と違って壁材として広い面積の壁塗りに使うことも簡単なので住宅の壁に塗られていることが多いのです。
しかし実は、日本では昔から珪藻土は使われており、七輪や耐火レンガの材料としても親しまれてきました。察しの良い方は、これを聞いただけで珪藻土が熱にも何か効果があることがお分かりでしょう。こうした特質をもった珪藻土を壁材として使うと、その効果はさまざまな面にも発揮されます。
珪藻土の特長
吸音性/遮音性
表面吸音性に優れ、高い遮音性を発揮します。ご近所への騒音の心配を軽減するとともに、家族間のプライバシーもしっかりと守ります。
防火性
天然の土や砂を主成分とした内装材は、無機質不燃材からなり、防火性に優れています。万一の火災時にも延焼を防ぐとともに、逃げる時間を確保できます。
断熱性
熱伝導率の低い珪藻土を主材としていますので、断熱効果に優れています。夏は涼しく、冬は暖かい快適な住居空間を実現します。
吸水・保水性
多孔質な珪藻土の特性そのままに、優れた吸水・保水性能があり、結露を抑制します。カビやダニの発生を抑える効果もあります。
吸着性
有害なタバコの煙や、灯油の煤などを吸着する性能を持っています。いやな臭いを抑え、空気をクリーンに保ちます。
新感覚素材
天然素材ならではの温かみのある素材感が味わい深い表情の空間を演出します。現代住宅にもマッチする土壁です。