よってがっしょリフォーム|リフォームの基礎知識 -キッチン-
和・洋問わず、デザイン的にも注目を集めている自然素材の持つ素材感を活かしたリフォーム
使いやすさを重視
キッチンリフォームで重視すべきポイントとして「広さ」「動線」「収納」「見た目」などがあげられます。
快適に調理するためにはある程度のスペースが必要ですが、広すぎても快適さが損なわれてしまいます。なるべく無駄な動きが生じないような広さと、レイアウトを考える必要があるでしょう。
キッチン用品は非常に数が多いですから、収納スペースは多くとりたいところです。収納のしやすさ、使いやすさ、というのも忘れてはいけません。
またキッチンの見た目は調理等のモチベーションを上げる効果がありますし、キッチンとダイニングと一体化しているレイアウトでは特に大切な要素になるでしょう。
ゴミと掃除の問題
キッチンリフォームの際に忘れがちなポイントとして、ゴミ処理の問題があります。リフォームの際にゴミ処理についてしっかり考えておけば、キッチンの使い勝手がさらにアップすることは間違いありません。
ゴミ処理の方法として、代表的なのは大型の容器を置くというものでしょうか。しかしキッチンの片隅に大きなゴミ箱を置いておくのは、あまり見栄えのいいものではありません。調理スペースの下に扉付きのスペースを作り、そこにゴミ容器を置いておくという方法がオススメです。これなら見た目が気になりません。
生ゴミ処理機やキッチンシューターを使うのも良いでしょう。
生ゴミ処理機は生ゴミを分解して砂状にして排出しますので、環境に優しく、臭いも気になりません。
キッチンシューターは室内側の窓口から生ゴミを屋外のゴミ入れに投入することのできる設備のことで、調理スペースの前面の壁や出窓などに設けるのが一般的です。
またゴミの問題とともに換気についてもしっかりと対策しておきましょう。換気扇のタイプや取り付ける場所によって、通気性は変わってきます。
キッチンのレイアウト
プランニングの際はまずキッチンのスタイルを考えましょう。キッチンのスタイルにはクローズドキッチン、オープンキッチン、セミオープンキッチンの3タイプがあります。
クローズドキッチンはダイニングとキッチンが完全に独立しているスタイル。来客にあまりキッチンを見せたくない人や、調理に集中したい人などに適しています。
オープンキッチンはキッチンとダイニングをつなげたスタイル。配膳や片付けがスムーズにおこなえ、家族間のコミュニケーションがとりやすいタイプです。
セミオープンキッチンはキッチンとダイニングの間に簡単な仕切りを設けたスタイル。ダイニングからキッチンが丸見えにならず、家族間のコミュニケーションも取りやすい、オープンとクローズドの長所を併せ持ったタイプです。
これら3つの中からライフスタイルに合わせて最適なものを選ぶことで、キッチンリフォームの土台が固まります。
スタイルを決めたら次はキッチン内のレイアウトを考えます。キッチン内のレイアウトは主に6タイプ。それぞれの特徴を押さえておきましょう。
- I型
- シンク、冷蔵庫、加熱調理機器などを一列に並べる配置。最も基本的なレイアウトといえるでしょう。
- II型
- 部屋の両端に調理スペースを置き、中央に通路部分を作る配置。I型に比べて動線が短く、収納スペースが多く取れます。
- L型
- 調理スペースをL字型に配置するタイプ。コーナー部分をどう活かすかがポイントになるでしょう。
- U型
- 調理スペースをU字型にレイアウトするタイプ。最も大きな調理スペースを確保しやすいタイプです。
- アイランド型
- 調理設備の一部をキッチンの中央に島のように配置したタイプ。
アイランド部分を取り囲むようにして、多人数とコミュニケーションをとれるのが特徴です。 - ペニンシュラ型
- 調理スペースの一部が半島(ペニンシュラ)のように突き出たタイプ。
キッチンのレイアウトによって機能性や見栄えが大きく変わってきますので、良く考えて選びましょう。
キッチンの役割を考える
プランニングの際にリフォームのテーマをしっかり考えておくと、スムーズに計画を立てられます。「使いやすいキッチン」や「家族で調理を楽しめるキッチン」など一言でいい表せるテーマがベストでしょう。イメージが明確になりますし、業者に伝える際にも便利です。
プランニングの際はそのテーマに沿ってキッチンの基本的なレイアウトを考えます。
例えば機能性を重視するならば、クローズドキッチンが向いています。オープンタイプやセミオープンタイプではどうしても見栄えを考えなくてはいけません。レイアウトはU型がオススメです。大量の調理器具を収納できますし、広々としたスペースで作業ができます。
機能的なキッチンよりも家族と楽しくコミュニケーションをとりやすいキッチンを望むなら、セミオープンやオープンタイプが良いでしょう。 レイアウトはアイランド型がオススメです。
現在の主流はシステムキッチン
キッチンリフォームの代表的なパターンとして、システムキッチンとオーダーメイドキッチンの2種類があります。
システムキッチンはあらかじめ用意されたユニットの中から、好みのものを選んで組み合わせて作るキッチンのことです。現在はカラーや機能性などとても豊富なラインナップが用意されているので、自分の理想にかなり近いものが出来上がるはずです。
「機能的・合理的なキッチンにしたい」「ゼロから考えるのは億劫」「ある程度提案してくれないと何をどうしていいのか分からない」という人にはオススメです。
ショールームで実物を見ることができるというのも、システムキッチンの大きな魅力のひとつといえるでしょう。プランニングの際は、ショールーム見学が非常に参考になります。実物を見て触って選べば、カタログだけで選ぶよりも、より自分にフィットするキッチンを見つけることができるでしょう。
個性が活かせるオーダーメイドキッチン
オーダーメイドキッチンは、自分の希望にあわせてゼロから作り上げるキッチンです。オリジナル性の高いキッチンを作りたい人や、構造上システムキッチンを導入できない住まいに向いています。
設計士のセンス・スキルが出来栄えを大きく左右するオーダーメイドキッチンは、どの業者に依頼するかが非常に大切な要素になります。インターネットやカタログなどで施工例を見て、デザインの特徴や方向性が自分に合っていると感じる業者を選ぶようにしましょう。
システムキッチンでもパーツの選択肢はかなり豊富ですが、もちろんオーダーメイドの自由度はさらに上をいきます。例えば個人輸入やインターネットのサイトで手に入れた、デザイン性の高い外国製のパーツを使うこともできます。ただし外国製のパーツは注文から到着まで時間が掛かったり、アフターケアが大変だったりする場合があるので、注意が必要です。
また一般的にオーダーメイドはシステムキッチンに比べ、工期・コストが多くかかることも頭に入れておく必要があるでしょう。